2012年5月1日火曜日

エンジン本組み立て(補器類共)


ロアチェーン、アッセンブリーを組み付けていきます。

ギアの内側に(黄色矢印)真鍮製のスペーサーが入ります。

忘れないようにしましょう。

ブロック側真鍮ブッシュ内もきれいに洗浄してあるか?確認してオイルを塗布して組み付けます。

クランクシャフトから、ロアチェーンドライブギアと、スプロケットがキーの溝に沿って挿入されますね。

フロントカバー内側に黄色矢印のワッシャーが入ります。
これを入れ忘れないようにしておきます。

ロアチェーンは、継ぎ目はありません。
うまく、ギアを傾けながら、チェーンを、組み付けながら、上の画像の位置に装着していきます。

コツを掴めば、難しくはありません。

ギア駆動部分は、すべてオイルを塗布しておきましょう。

洗浄するところは、きちんと洗浄する!オイルを塗るところには、たっぷり塗ることが基本です!

ロアスプロケット、チェーン、アッセンブリーが装着されたら、フロントカバーを組み付けていきます。

まずは、両側に分裂しているガスケットを付けておきます。(黄色矢印)ブロック側に液体ガスケットを薄くきれいに速やかに塗って貼り付けておきます。

ガスケットの上と下でガスケットシートが余分に、はみ出た場合は、きちんとカットしておきます。逆にガスケットが短い場合は、液体ガスケットを多めに塗って隙間が出来ないようにしておきます。

フロントカバーを内側から見たところです。

黄色矢印部分は、オイルポンプで圧送されたオイルが出てくる部分で大切なところです!!

この部分にゴムシールを入れ忘れないように!!

OHガスケットセットに入っていると思います!

その後、フロントカバーとの接地面側のガスケット面にも液体ガスケットを塗って、カバーを装着します。

その際、タイミングチェーンを上から吊しながら装着しておいた方が後からギアに回し入れるよりは、作業性がいいと思います。

フロントカバー外周を軽くプラスチックハンマーで叩きながら密着させてウォーターポンプボルト以外の部分で締め付けます。

新品のウォーターポンプです!

新品でも、黄色矢印部分などの外周などに、鋳造のバリが多く発生しています。

新品でも、こういう小さなバリまでは、除去されていません。

気になる方は、装着前に処理しておきましょう!

ただし、削りクズが中に入ったりしますので、確実に念入りに除去してください!!何度もインペラーを回転させて切り子が入っていないか?を確認してください。

私は確認後、最後にシリコンスプレーで潤滑させています。

この部分の処理は、ほとんどの新品でもされていないようです。

矢印の部分がきれいに取り除かれていなくて、繋がっていますね。走行中の振動などで折れたりして異物混入物になりかねません。

そういう物は、初めから除去しておきます。
ガスケット面にキズを付けないように気を付けながら処理してください。

クーラントライン上の奥の部分も目を凝らして見ると、バリが飛び出ていたりします。
私は、完全にバリを除去して、クリーナーと、エアーガンで削りクズも排除しています。

インペラーを回して、異音が出ないか?も確認してください。

ウォーターポンプのガスケット(黄色矢印)を液体ガスケットの両面に付けてセットします。

クーラント漏れがあっては、いけませんので少しぐらいはみ出るぐらいしっかりと接着されるようにしましょう。


技術はconvenionalエネルギーにどのように関連しています

OHガスケットセットについてるガスケットの方が、製品の質がいいようです。

密着後は、ナットを付け忘れていないか?必ず確認してください!

何カ所も見えにくい、締めにくい場所にボルトナットが来ますので、液体ガスケットが固まる前に、よく確認しましょう。

外側にはみ出した、液体ガスケットが見苦しい部分は、固まる前に拭き取ってもいいかもしれません。

固まってから、はみ出た部分を取りたい場合は、カッターなどでカットしてから取り除いてください。手やペンチでむしり取ると、内側の液体ガスケットまでむしり取ったりして、液漏れの原因になります。

これは、ファンの取り付け部分に装着される。アルミ製のスペーサーです。

私の2000GTVは、もともと2段プーリー(エアコン装着用)だったため、エアコンアッセンブリーへの干渉を防ぐために、ウォーターポンプからスペーサーでオフセットしてラジエター側に近い位置で、ファンを装着するようになっていました。

それが好都合で、ラジエターの冷却効果になり、水温が上がりにくい状態になっていたのも、良かった原因です。

でも、エンジンマウントがヘタっていたとき、これが原因でエンブレ時にファンとラジエターが接触して羽が一枚折れてしまって、折れた羽がボンネットを直撃して、ボンネット内側にキズが付き、盛り上がったボンネットが外側の塗装面を浮き上がらせて、塗装が割れて泣きたい結果� ��なったのも事実です。(泣)

そうは言いつつ、今は、エンジンマウントは強化品が付いていますので、以前の冷却効果を優先して、このスペーサーを付けることにします。

本来は、フリクションロスになりますので、なるべくベルト駆動面の重量は避けたいところなんですけどね。。。(^^;)

それよりも、水温が上がることがイヤなので、これを再使用します。そのうち、ファンシュラウドも再生させる予定ですけど。
どうせなら、軽量化しようと思い、ボール盤で肉抜きしました。
空間に新たに5穴を開けて少しでも軽量化しようかな!

余裕が出来たら、これを外した状態と、付けた状態でフリクションロスによるレスポンスと、水温上昇をチェックしてみたいと思います。
体感できるかな〜〜〜。(^^;)

ってことで、新たに、10mmの穴を5つ開けました。

ボール盤で均等に開けたあとで、重量差を秤っています。

加工前が2つ上の画像で、196.8g

加工後は、169.3gでした。

ってことは、27.5gの軽量化になりました〜〜。

う〜〜ん。どうなんでしょうね〜〜〜。(笑)

これが付いてると、バルタイ設定時にフロントプーリー部分にスペースが空くので作業性が良いのは事実です。

ジュリアのエンジンに多く使用されている。メクラ蓋。

OHガスケットセットにすべてのメクラ蓋用のワッシャーが用意されていますので、すべて新品を入れて蓋していきます。
その他、各センサー類に使う、銅製のワッシャーもついてきますので同時に組み付けました。

どの時点で、蓋しても構いませんが、私はこの時点まで、待っていました。

最終的な組み付け時に最後にオイルライン、クーラントラインをエアーで吹いて、最後に蓋をしていきました。

これ以上の気を付けた組付け方は無理っていうぐらい。シツコイですね。(笑)

ネジ山部分には、すべて液体ガスケットを薄く塗布しています。


どのように重要なのは電源が将来的にある風のだろうか?
黄色矢印のメクラ蓋は、当初のエアコンステイ付きのメクラ蓋から、前期用のメクラ蓋に変更しました。

やっぱりこっちの方がすっきりしてカッコイイですね!(^_^)v

今度は、新品のヘッドガスケットの登場ですね!
ガスケットに合計6カ所のオイルラインがあります。
その部分に確実にOリングが付いているか??を確認します。

ブロック側のロールピンの外側になる部分ですね!
ヘッドガスケットには、薄く綺麗に液体ガスケットを塗って静かにヘッドをおいて、締め付けました。

その際、タイミングチェーンはいったん、ロアーギアの上に落としておいて、ヘッドを載せた後、爪付きピックアップツール等で引き上げます。

ヘッドボルトは、中心側から対角で外側へ!ですね。ボルト下にワ� ��シャーが入るのを忘れないように、リセス確認時の要領で締め付けて完了です。3回に分けて冷間時8kgf・mで管理しています。この時は、エンジンスタンドに設置しておかないとトルク管理しにくいと思います。この時同時に、フロント側下から2つボルトを締めるのを忘れないように!

バルタイはセットされていますのでカムを動かさないように、いったんピストン側を少しだけ下げておいて載せた後で、上死点に合わせてチェーンを張ります。

この時にバルタイが狂う可能性が高いので、絶対に最終段階でバルタイをチェックしないといけません!(推奨)

インマニガスケットをヘッド側に装着します。ヘッド側設置面にのみ、液体ガスケットを塗っておきます。

矢印部分は、以前、吸気ポート口径調整時点で、ガスケットにも面取り加工を行っていますので、私の場合は、裏表があります。

ガスケットがポート面から飛び出さないことを確認してセットしています。

先にインテークマニホールド側にキャブのインシュレーターを装着します。

初心者だと、うっかりミスが出るところですね。
インマニを先にヘッドに装着してしまうと、インシュレーターを内側から締め込むことができなくなります。(笑)

ですから、先にOHキットのガスケットをインシュレーターの内側にセットして、締め付けます。私は、インシュレーターとインマニの間も段差等ができないように配慮しています。

その際、矢印区間のように、上側がスタッドボルトの間隔が広くなるようにしますね!!キャブに合わせるためです!

キャブとインシュレーターの間にも、薄いガスケットが付きますね!

そして、インマニとインシュレーターセットにして、ヘッドに装着します。
私は、締め付け時に、皿ワッシャーを使用しています。

ナット類は、すべて新品に交換しています。

手前は、サーモスタットを装着中です。

サーモスタットは、79度で開閉する低温タイプを使用しています。
その他、84度開閉のノーマルタイプも予備で保存しています。

重要な部分です。オイルポンプを装着します。
オイルポンプ内にもオイルを充填させています。

黄色矢印部分の割ピンが、2穴にかからないように装着されていることを確認してください。

緑矢印部分には、確実に新品のOリングを装着させます!

オイルパンを装着するまでは、ゴミが付着しないように新聞紙で、クランク側をカバーしています。

オイルポンプの駆動部分には、グリスアップしておきます。


どのように木琴の仕事はしない
上の画像が、ローターが前向きの状態で1番上死点の位置に合わせた時に、デストリビューターをゆっくり抜き取った時の画像です。(取り外し時点の画像です。)

画像で管理してある位置にくるように、下の画像(今回組み付け時の画像)も同じようにセットしています。

スクリュー状にギアが入っていきますので、位置がズレることを見込んで挿入します。

上の画像で見る、茶色矢印の部分にタガネで合いマークを打っていましたので、下の画像の緑矢印部分で確認してオイルポンプの装着位置を確実に確認してセットしています。(キー溝の位置の合いマーク)

右側と左側の厚みの違い等も確認して、180度間違って組み付けないように気を付けています。

デスビを装着時点では、大きいゴムパッキンが一� �入りますね!それを、上部の段差部分にきれいに装着させるようにします。

車載でデスビを抜き入れする場合は、その作業が面倒になります。

また、デスビシャフトがポンプ側溝のキーにきれいに合うように挿入させることになりますが。。。これが、コツが要るんですよね〜〜〜。

経験しかありません!!(^^;)
ゆっくり、落ち着いて何度でも挑戦していると、わかってきます。

いよいよ、オイルパン部分を装着します。

クランクシャフトは、見納めですね!何事もトラブルが無ければですけど。。。(^^;)

また、エンジンを逆さまにして作業するのもこれが最後です。

一通り、細部を点検した後で、蓋をしていきましょう。

ガスケットを装着します。アッパーオイルパンと、アンダーオイルパンのガスケットは、結構な厚みがありますね。

この部分に鉄板ガスケットを装着して、ブロックの剛性をアップさせる方もいるようですね。また、液体ガスケットのみにされる方もいるようですが、私は、純正通りのガスケットを装着しています。

一つだけ、気になるからです。

それは、ガスケットを無くした場合に、アンダーオイルパンの底とオイルポンプの吸い込み口が密着してくることにより、オイル吸い込み抵抗がでる可能性があるのではないか?と疑ったからです。
そのために、こんなに厚みのあるガスケットを付けているのかな〜〜。なんて。。。でも、問題ないかな〜〜。これについては、未確認です。当時のアルファエンジン設計者に� �いてみたい。

とにかく、ノーマルエンジンですから!ってことで素直に純正ガスケットを装着することにしました。

ところが、上の画像の緑矢印部分の穴だけ、ガスケット側の位置がズレているのです。

穴径の半分ぐらい。

しょうがないってことで、ヤスリで広げて修正してやりました。

長丸状になって隙間ができた部分は、液体ガスケットで埋めることにしました。

締め付けネジが多いので、速やかに作業しましょう!
液体ガスケットを両面に塗り装着しています。

もちろん、少しずつ、均等に締め付けることにします。
ここが、M7のピッチ1.0の特殊ボルトなんですよね〜。

アッパーオイルパンを締め付けたら、今度は、アンダーオイルパンです。

緑矢印部分に、ゴム製のオイル止めを入れます。これも、OHキットに入っていますね。

ジュリアのオイルパンは、このように純正から、迷路のように隔壁が設けてあり、オイルの偏りを最小限度に防いで、オイル切れを防止しています。さすが、レースを意識した設計ですね!

現代のジュリアレーシングでは、ピストン側から回収されるオイルを直接オイルポンプの下に早く回収出来るように、バッフルプレートを製作される方もいるようです。


本当の見納めです〜〜。

ガスケットに液体ガスケットを塗ってボルト穴のすべてにも液体ガスケットを少々入れています。(緑矢印)

ゴミ、切り子を最後まで確認して、蓋をします。

アンダーオイルパンボルトも均等にバランス良く、速やかに締め付けていきます。

拡大画像のように、ボルト頭との隙間が狭いため、メガネレンチの肉厚を極限まで薄くして、締め付け用のSSTを用意しています。

ソケットの肉厚を薄くして、ラチェットタイプで作ってもいいですね!

ドレンプラグ用のワッシャーも新品に交換しています。

すべての、大型パーツが組上がった状態です。

オイルパン容量が多いエンジンであることがよく分かりますね!(笑)

下から見ても、きれいなエンジンです〜〜。(*^_^*)

下向きにしたのは、これが最後です。

タコメーターケーブルの配線がくる所です。

画像では、この時点で紹介していますが、実際は、バルタイを設定、測定する時点で、このパーツの内側に、一番上死点を示す、マークプレートが入りますので、仮付けして使用して、上死点確認に使うことになると思います。

今回は、最終組み付けですので、ガスケットも装着します。

画像のガスケット装着状態は、間違っています。すみません。(^^;)

実際は、ガスケットが黄色矢印部分に装着されて、上からタコメーターパーツを組み付けます。ギア部分は、オイル塗布しておきます。その際に、上死点マークプレートを挟むかたちになりますね!

デストリビューターと、オルタネーターを装着後、ファンベルトで連結させます。

黄色矢印のパーツ(補記類)などを組み付けました。

オイルフィルターは、後期型ねじ込み式です。
装着時点で、フィルターの中に3分の2程度新品のオイルを注入しておいて速やかに装着します。

オイルフィルター内にオイルを入れて置くことは、重要です!私は、オイルポンプ内にもオイルを入れて装着しています。

オルタネーターの取り付けステイの方向や、向き。ファンベルトに負荷が掛からないように、直線上の装着されているか?を確認しておきます。分解前に画像管理しておくことを推奨します。

最終時点の説明ですが、カムカバーのリア側は、半月上のゴムシールが入ります。

これも、OHキットで準備されています。
カムカバーで締め付ける時点(組み付ける時)で液体ガスケットを塗ります。

かなり、抵抗が出るように設置されるので、カムカバーボルトで強く締め付けないと、剥がれてしまいます。

このゴムシールを密着させる意味で、カムカバー締め付けボルトのワッシャーはリア側2つがアルミ製のワッシャーになっています。

密着後は、一日程度は、カムカバーを開けないようにしておきましょう。

カムカバーは、組み付け後も何度も、開けることになります。
ヘッド側とカムカバーガスケットは、液体ガスケットで接着させるようにしていますが、カムカバー側面には、塗らないように� ��ます。カムカバーガスケットに付いている接地面中心のゴムシールが上にくるような向きでガスケットは、装着します。



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